東広島市で進行中のグループホーム建築工事の発注者である法人さんから「呉市に在る関連施設の屋上の鉄扉が強風で外れて困っている」とSOS連絡がありました。
今日は土曜日ですから、なかなかすぐに動いてくれるところは見つからないので、頼っていただいたことに感謝し、午後からの予定を変えて訪問しました。
屋上に案内されて見てみると鉄扉は外れて倒れた際にガラスが割れていました。
扉を支持してるのが上下に付く「ピポットヒンジ」と呼ばれる部品で、重量に耐えられるのと目立たない部分にしか突起が無く、多くのSD(スチール)扉に使用されています。扉にはネジで留められていたものの全て折れており、外枠に付いているヒンジ受けは溶接固定されており、枠の裏側はコンクリートモルタルが詰まっていて空隙が無いです。今回のように部品が破損してしまうと交換が難しいです。
鉄扉が変形していなければ補修用面付丁番を取り付けるなど安く修理できますが、扉にも枠にもダメージが残っているので、次週にでも専門業者さんに判断してもらいます。
とりあえず、2時間ほどで耐水合板で開口部を塞ぎました。
施設側の方は「すぐに来てもらえてとても助かりました!」と感謝の言葉をくださりました。
澤田
強風で外れた鉄扉 硝子は粉々でした
倒れた鉄扉が防水層を傷めていました
破断した防水シート 雨が降って中に入ると厄介なのでシーリングで埋めておきます
上下に付いている枠から飛び出した丁番(ピポットヒンジ)
ピポットヒンジの下軸は建具から取れていました ネジが折れてしまったようです
親子ドアですが、小扉は固定されているようです
フランス落としと呼ばれるサッシ用固定金具も途中で動きません
こちらは動きましたが片方だけでは開きません 上下で固定します
たちまち風雨が入らないよう耐水合板で塞ぐため下地を作ります
小扉側に下地を挟みました
吊元側は枠を挟む形に
耐水合板をネジで留めて応急処理終了です