断熱は要らないか?

午後から、広島県工務店協会主催&広島住宅研究会協賛「気候風土適応住宅 土佐の棟梁に学ぶセミナー」があり、行ってきました。
パネラーは土佐の沖野棟梁。遠路、広島までありがとうございます。
高知県は森林率84%だそうです。広島県も79%と近いレベルですね。
高知県など太平洋側は台風がよくやってくるため、瓦の向きも左右対称に葺く「葺き分け瓦」が特徴で、今は右向きが多いと初めて知りました。確かに和型瓦は葺き方が決まっています。現在は釘留めするので動きにくくなっていますが、風の方向で捲れやすいのは確かですね。
昔ながらの真壁、土壁造りなので、断熱材などは入れないようです。断熱材が入らないと言ったほうが正しいかもしれないです。
沖野棟梁を否定しているのではなく、伝統建築に従事する大工さんは、だいたい断熱材入れるのは抵抗があるように聞こえます。
よって入れない造り方をされます。広島でも同じで夏に適した造り方です。
逆に弊社のように高断熱住宅を造っている側としては、冬場の寒さを無くし、家庭内事故上位のヒートショックや転倒防止を目指していますので、高断熱住宅に住んだ事のない方にいくら寒さがない良さを伝えてもわからないですから、それと同じかなと思います。冬の寒さに耐え切る家づくりは冬に適した造り方でもあります。
2020年義務化見送りになった「改正建築物省エネ法」も話題が出ていました。世界的に住宅性能の流れは高断熱住宅ですが、伝統建築がダメではなく、きちんと性能を発揮する造りにすれば問題ないです。日本の基準は中国よりも劣る低いレベルなので、更に下のレベルの話はないなぁと思ってしまいます。
寒さを我慢して家の中で防寒着を着るような生活が苦にならない(寒いのが好き)なら、考え方も求め方も違ってくるので、一概にどうこうはないです。江戸時代ではないですが、昔は電気のない時代もありました。それって相当昔の話ですよね。
若い頃ならいざ知らず、年齢を重ねると体力や免疫力が当たり前の話、衰えてくるので、冬寒くない家の方が良いと云えます。
高断熱住宅は冬暖かく、暖房費も少なく済みますが、何もしないと夏も熱が溜まって暖かなので、上手く熱を逃がす高窓を設けたり、日射遮蔽を考えます。それでも外気温が高いと部屋内も暑いため、エアコン(冷房)を付けると一気に効きます。何故かと言うと熱が逃げないので冷房した分だけ確実に効いてきます。
2011年3月11日の東日本大震災では、雪の降る時期の停電でも高断熱住宅では人が集まると、人から発生する熱量が大人ひとり100㍗に換算されるので、家族がひと部屋に集まって過ごしたという話を聞いています。
まず本物の断熱性能を発揮した家に住んでみてから色々対談したいですね。高断熱住宅はすごいんです。

澤田

  • ❶左右対称に葺き分け瓦がある

  • ❷高知県の森林率84%は日本一!

  • ❸石州瓦を焼くとき使われた耐熱レンガを張っている珍しい画像です

  • ➍木と土から学ぶ和の暮らし

  • ➎沖野棟梁。土佐の男はしぶいですね!

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