エアコンの正しい選定方法を知っていますか?

今年もあと10日ほどですね。師走ですし皆様も慌しくお過ごしと思います。

現場のブログを中心に載せていますが、今回は冷暖房機器について代表格であるルームエアコンについて書きます。

皆さんはルームエアコンをどのような基準で選ばれますか?デザイン、機能、価格、省エネ……選び方も優先順位があると思います。エアコンのカタログを見ると「木造」か「鉄筋コンクリート造」の2種類の区分けと、「畳数は何畳?」という目安が書かれており、家電量販店など店頭にも上記の表示が出ています。

選択肢がこれだけだで安易に決めていたとしたら、有り余る能力を持つ機種を選んでいる(買わされている)かもしれません。

住宅の断熱性能、気密性能に基づいて適切な能力を計算する方法があるのです。

どのメーカーさんのエアコンカタログを見ても、詳細な付加機能や畳数表示などが宣伝文句がいろいろ書かれていますが、上記に記した「畳数表示」は木造と鉄筋コンクリート造くらいの分類で、しかも「暖房:6~8畳」のような表記となっていますね。

実際には、木造あるいは鉄筋コンクリート造といっても、戸建て住宅か集合住宅かで状況は異なりますし、必要な冷房能力も、窓の方位、個所数、庇(ひさし)があるかないか、西陽が山や隣家などで遮られているのか。。。などによってかなり条件が違います。

また、必要な暖房能力についても、周囲(上下左右)に部屋があって囲まれていたり、断熱性能は省エネ基準を満たしているのか、気密性能はどのくらいか、日射が入る窓はあるのか等など、同じ畳数の部屋でも数倍事情が異なってきます。

冷房、暖房ともに不確定要素が多く、畳数表示は先の東京オリンピック開催の1964年に制定されてから一度も変わっていないのだと聞きます。

当時のお家、特に木造住宅に断熱材など入っていない「無断熱住宅」に合わせて表示されているのです。しかも壁内は空気が流れて熱エネルギーも奪われやすいのです。冬寒い一因です。

コンクリート造は端部でなければ木造より条件は良いとされます。それは壁内に空気が流れない作り造りも関係があります。それでも昔の基準です。

エアコンの燃費は技術水準の高まりと共に向上しましたが、定格の冷房能力や暖房能力に関しては54年前と、現在も同じ能力。

この間で住宅の省エネ性能(断熱性能、気密性能)は格段に向上していますが、カタログにある畳数表示と必要能力の関係は見直されないですね。

メーカーさんの言い分は、万一「効かない!」とクレームがきたら困るから、能力の高いほうが余裕があって間違いないですよ、とする立ち位置です。

家電量販店でも「能力の高い=価格も高い」方が、売上になるし、新しいもの好きのお客様に付加機能(いらないかもしれない)の付いた機種は売りやすいようです。

車で例えるなら、軽自動車で十分なのに、排気量の大きな車を買ってゆっくり走ってください、というイメージです。もったいないですね。

また、最近は「おそうじ機能」が付いた機種を勧めてきますが、何年か経つと専門のエアコンクリーニングを頼まないと汚れが取れず、しかも高い料金かかります。プロでもクリーニングしにくいそうです。結果的にシンプルなタイプが一番いいと思います。

下記に「ルームエアコン最適能力チェック ナビ」を載せました。興味のある方はお試し下さい。ザックリした目安にはなるかと思います。

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