10年経った内装ドア

私共では、できるだけ使いたくない建材メーカーの樹脂シート張り内装建具(ドア、引戸)、経年劣化を見せてもらうため、廿日市市対厳山S様宅を訪問しました。

築12年、広島大手ビルダーさんの木造在来軸組工法2階建て家屋です。

写真は、見た目にわかる樹脂シートの膨らみや剥がれです。

使用頻度の多いところから目立ち始めるようです。築後10年目くらいからかな、と聞きました。

樹脂シートが捲れても建具が壊れるわけではありませんが、美観をどう考えるかですよね。

建材メーカーによって精度も違うかもしれないですが、10年ひと区切りとは、建築メンテナンスの指標です。

S様に実際にあったアフターメンテナンスを尋ねました。

トラブルは
①シンクの排水ホース詰まりが1回
②トイレのレバー戻らずが1回
③他にトイレの何かトラブル1回
④施工ミスが二件あり。
これらは全て無料である。

トラブルと言っても致命的なものは無く、お金も請求されなかったようです。
アフターメンテナンスの範囲ということですね。

そもそも、築後1年目、3年目、5年目、7年目、10年目定期点検があり、定期点検ではクロスのシール切れ、床鳴り修理は毎回無料だったそうです。

築後5年目に、外壁サイディングの表面が砂粒くらい欠けた部分が複数見受けられ、これは欠陥品なのか?聞いてみたら「製品上の問題はありません」と、答えて帰ったそうです。

築後10年点検の際に、頻繁にハンドル取付部が緩んで抜けていた「レバーハンドル」を、内部固定ねじ部にロックタイト(※ねじロック)で固定してもらい解決したそうです。これも無料でした。

建具自体の狂いもなく、根幹の軸組がしっかりしていれば、時間が経てば経つほど付帯的に違いが出てきますね。

※ねじロック/ロックタイトの情報は下記をクリック

10年目までは重大な欠陥があった場合の瑕疵保障(通称:10年瑕疵)があるため、設備器具を除き、無償で点検やアフター等もやってくれます。
つまり、10年目までは新築時のセット料金と思ってもよいくらいの話です。

さて、その後です。
大手ビルダーさんは築後10年経つと、「建物継続保障の有償更新をされますか?されませんか?」と、聞いてきます。

有償更新の条件に書かれているメンテナンス費や、更新料など一度に出費も嵩むため、実際に継続するユーザーは、だいたい半数以下のようです。

大手ビルダーさんの多くは、メンテナンス専門部門を有しています。つまり、将来のリフォーム市場の囲い込みを兼ねた戦略でもあります。

そう思えば、少し前ですが、全国展開している大手ビルダーさんの軽量鉄骨造平屋建住宅に、お住まいのユーザーさんから「建てたビルダーさんが築後45年点検に来た」と聞きました。
屋根、床下等々写真付きで報告書持ってきてくれて無料だったそうです。
築後45年点検ですか。しかも無料!すごいですね。

規模は及びませんが、弊社も創業以来「良い建物、良いアフター」を一環しております。
住まい手と末永くお付き合いする中でのアフター対応は同じですが、有償更新のシステムはまだありません。
ただし、建物や住空間のアフター対応を第三者に頼んでしまうと、正しい判断ができずに、良好関係も希薄になってしまう可能性もあります。

私たちは、年間4回の広報を郵送し、気になる点があれば返信ハガキに記入いただくか、メール受付で対応します。
住まい手さんとのご縁を大切に、困ったときにすぐ対応できる、良好な関係を続けています。

  • (引戸)引手を反対から見る

  • (引戸)引手付近にも表面膨れや捲れが見られる。金物自体は壊れてはいない

  • (片開き)ドアハンドル付近の表面に膨れがある。レバーハンドルも抜けやすかったので、ねじロックで接着した

  • ドアハンドルの反対側

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