燃えしろ設計

大阪のA様新築工事では、屋内を木の香る空間にするために、設計法「燃えしろ設計」。

燃えしろ設計とは、柱や梁を太くして燃え代(しろ)を作ることで、柱梁の表面が燃えても建物が崩壊しないように設計することです。

この栗の柱 170㍉×170㍉ です。この柱は設計上120㍉×120㍉ 断面寸法必要です。

その上に載っている杉の梁は 170㍉巾×330㍉高 です。この梁は設計上120㍉×300㍉断面寸法必要です。

つまり、ここは構造耐力上、重要な部分なので、特に太く見せたわけではなく、耐火被覆(準耐火仕様)で太くなっていたのです。

左・右・下面を 25㍉+余長みて 30㍉ 付加した寸法 ということです。

この設計法を「燃え代(しろ)設計」と言います。

もう少し詳しく書きますと、木材の燃焼特性に着目した設計法でして、木材表面に着火しても、木材表面は焦げながら炭化層を形成し、内部へ熱の侵入を遮ります。
断面を焼失しながら燃え細る速度は、0.7~1.0 ㍉/分と緩やかである特性を活かし、大きな断面を確保できれば、本来の構造断面は担保されるとした国土交通省告示(平12 建告1358)、木造でも長い時間火災に耐えうるとされます。この場合の許容応力度計算は、燃えしろ部分を省いた柱梁の太さで計算します。
ちなみに平成12年は(国土交通省前身)建設省でした。

  • 色づいた部分が燃え代設計に該当(赤いところが一番大きい170㍉巾)

  • 柱170㍉×170㍉

  • 燃え代設計

  • 燃え代設計で太くした柱と梁

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